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四国八十八ヶ所お遍路旅

四国88ヶ所霊場の「参拝の仕方」

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四国88ヶ所霊場のお遍路にはお寺をただ回るだけのスタンプラリーではありません。

各札所での参拝が非常に大切となります。

最初はなかなか順番や読経など難しいかもしれません。

しかし、何度も参拝をしているうちにだんだんとうまく、また慣れてくるものです。心を込めて参拝をしたいものです。

この記事に書いてあるコト

参拝の仕方1

手水場

札所での参拝で大切なのは形式や作法そのものよりも、仏様、大師様に対する敬意、お寺や地元の方々に対する礼儀などが大切です。

とはいえ、お寺で手を合わせるなどという所作は初詣でしかしない、というような現代人にとっては、たどり着いたお寺でどう事を進めていいのか迷ってしまうことでしょう。

あくまで気持ちを込めるということを念頭に、一般的な参拝の手順を抑えておきましょう。

山門では、門前で合掌し一礼してから境内に入ります。

手水場では柄杓ですくった水で左手、右手の順に清めます。

手のひらに水を取り口をすすいだら柄杓の柄を清めます。

鐘楼では鐘を二度突きます。(お寺に要確認)

本堂ではローソクを一本、線香を三本あげます。

奥から立てること、ローソクの火は他のローソクから貰わないようにします。

設置されている納札箱にお札を納めます。

参拝の仕方2

参拝

本堂にお札を納めた後はお賽銭を。

金額に決まりはありません。

次にお経を納めます。

これが最も重要なことです。

納経には二つの方法があり、一つは経本を手にお経を声に出して読む読経。

もう一つは写経。

お経を書き写しお寺に納める方法です。

現在は読経が一般的。

本堂、つまりご本尊に向けてここまで行ったローソクと線香、納札、読経を、大師様にも行います。

従って、お札も一つの札所で二枚使うことになります。

お札には予め住所、氏名などは記しておくといいでしょう。

全て終えたら参拝した証の納経(ご朱印と墨書き)を納経帳あるいは納経軸(掛け軸)、納経用白衣に頂きます。

門前で合掌、一礼し、参拝は終わりです。

読経とは

お遍路では各札所でご本尊と大師様にお経を奉納します。

お経の奉納が、つまり読経です。

四国88ヶ所霊場で推奨されている読経方法は、まず胸の前で合掌、三礼しながら「うやうやしくみ仏を礼拝したてまつる」と唱えます。

次いで読経に入ります。

経本にある・・・

  • 開経偈(かいきょうのげ)を一返
  • 懺悔文(ぜんげのもん)を一返
  • 三帰依文(さんきえもん)の「三帰(さんき)・三竟(さんきょう)」を三返ずつ
  • 十善戒、発菩提心真言、三摩耶戒真言をそれぞれ三返
  • 般若心経を一巻
  • 各札所の本尊真言、光明真言大師様のご宝号をそれぞれ三返
  • 回向文を一返

・・・順に唱えます。

最後に「ありがとうございます」と合掌、礼拝をします。

読経の際は、例え暗記していても経本を手に行うのが正式です。

般若心経

般若心経は仏教の分派の一つである大乗仏教の思想を説いた経典です。

その元である大般若波羅蜜多経は600巻にも及ぶもので、その重要部を要約したものともいわれています(これに対する異論説もある)。

西暦2~3世紀ごろに成立したという推定説がありますが、現存する最古のサンスクリット版は法隆寺所蔵の7~8世紀の写本だとのこと。

般若心経は現在、サンスクリット(梵語)のものと、漢訳された二種類が存在します。

日本では法相宗、天台宗、真言宗、禅系の宗派などが般若心経を用います。

空海は般若心経を重視し、真言宗では日用の経典として、かつ儀典としても用いられます。

一日に繰り返し読経する際は一回目は冒頭の仏説から、二回目以降は仏説を読まず摩訶から読むこととなっています。

納経とは

納経

納経とは各札所でご本尊と大師様にお経を納めた際、その証として頂くご朱印や墨書きのことです。

納経を受けるためのものが納経帳という帳面です。

訪れた先々で押す記念スタンプと同一視してしまう現代人もいるかと思いますが、それとは全く異なるもの。

「ご縁を結んだしるし」という意味を持ち、ご本尊、大師様のご加護を受けるためのものとなります。

納経を頂くと、本尊の分身である御影が授けられます。

二回目、三回目の参拝でも、新たな納経帳に頂くのではなく、重ね印といって前回と同じ帳面に重ねて頂きます。

また、納経を頂戴するための掛け軸(納経軸)、白衣もあります。

手帳やノートなど、規定外のものには納経を頂けない場合もあります。

必ず納経帳、あるいは納経軸、納経用白衣を用意しましょう。

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